神風のブログ

三度の飯よりも旅行が大好きな人のブログです。

まずいことになった話

はじめに

ご無沙汰しております。さっしーです。

行脚シリーズの記事を書き終えたので久しぶりの単発記事です。

 

突然ですが皆さん

旅行中、または行脚中に

 

「まずいことになった」

 

こんな経験はありませんか?

 

なにがまずいことになったのか?

少し抽象的だったので具体的に説明します。

 

 

 

まずいことになったとは?

 

交通機関が天候不良や不具合等により遅延または運休した。

 

・訪問予定のお店が定休日または閉店していた。

 

・現地で事故や事件に巻き込まれた。

 

 

などなど

 

旅程が崩壊してリカバリーが難しくなってしまう

 

想定していなかった深刻な事態が発生してしまう

 

 

 

以上のことをまずいことになったと呼んでいます。

 

 

・自分も何度かまずいことになったことがある。

 

・旅行の計画は綿密に立てるからそうはならない。

 

・まずいことになるのは予知予測やリカバリーの準備不足だろ。

 

・まずいことになる前に自分からまずいことになりにいけ。

 

 

などなど様々な意見があるかと思います。

 

 

そこで今回は私が過去に実際に経験したまずいことになったシリーズの中から、

今でもTwitterでネタされているお話をご紹介いたします。

 

 

このお話は過去にリアルタイムでTwitterで発信したものであり、

他にも行脚本第6弾「行脚したい… 行脚したいが… †俺は行脚する†」

にその一部始終を掲載しておりますので既にご存じの方も多いと思います。

 

 

しかしこの話を事細やかに書いた記憶が無かったこと、

この話を口頭で説明する機会がなぜか増えたため、

備忘録としてここに書き残そうと考えた次第です。

 

 

今まで旅行で一度もトラブルが発生したことない方も、

トラブルずくめで大変な経験をされた方も、

今後なにかトラブルが起きた際にこの話を思い出して、

「あいつよりはマシだな」なんて不安を少しでも拭えたら幸いです。

 

 

 

 

 

それではご覧下さい。

 

 

 

「行脚中に氷点下の東北で駅寝した話」

 

 

 

 

そもそもなぜ東北なのか

2019年3月7日。冬の厳しい寒さを乗り越えて少しずつ暖かくなるこの季節。

この時の私はオンゲキ行脚駅メモ駅埋めに追われていました。

周りが徐々にオンゲキの全国制覇をし始め、

駅メモでは電友に駅数を抜かされ煽られ始める次第に。

オンゲキは20都道府県を制覇した程度で全く東北が埋まっておらず、

駅メモは北海道の盲腸線や東北の内陸と三陸側にかなり空きがありました。

これにより本腰を入れて東北を行脚しようと考えました。

そこで出発日の3月7日に北海道東日本パスと特急オプション券を購入。

3月9日に特急に乗って北海道から本州へ行くというおおまかな目標だけ決めて、

あとはノープランで突っ込みます。

 

私の行脚スタイルは基本的に時間に縛りがなく余裕がある場合は、

「どこに着くかわからないけど大きめの都市部に22時までには着くようにしよう」

ということだけを必ず大前提に行脚をしています。

 

これは場所にも寄りますが大抵21時~22時を過ぎると、

快活CLUBなどネットカフェの、フラットシートが朝まで埋まってしまうからです。

やっぱりフラットシートで熟睡したいじゃないですか

 

さらに、

「今日は2県ぐらい埋めて、○○県名物のあのグルメが食べられたら良いな~。」

というおおまかな目標はある程度頭の片隅に入れておきながら、

道中の進み方はその時の状況や気分とノリで決めるというスタイルです。

「今日はこの列車に乗るか」「この路線乗ったことないし面白そうだな」

こんな具合で道中の進み方が決まります。

 

その理由としては、

 

・最初から予定をきっちり組み立ててしまうと、

 計画を練っている時点で満足してしまう。

 

・旅をしている最中に現地で気になる施設やものを探したい。

 

・ふらっとたまたま見つけたお店に入るのが好き。

 

 

などといった理由があります。

 

 

要は予定に縛られずその時のノリで動きたい!

という脳内お花畑楽観的バカということです。

 

 

旅の始まりは北海道から

成田発の飛行機が破格の値段だったので新千歳まで飛びました。

夕方の便だったのでその日はそのまま札幌駅近くの快活へ宿泊しました。

ここまで見ればもうおわかりかと思いますが、

日高本線を埋めたかったため北海道まで飛んできました。

現在では廃線となってしまったため、JRの切符で終点まで行くことはできません。

2019年当時はまだJRが管理しており、鵡川~様似は代行バスで移動できました。

7時57分に苫小牧駅を出発しても様似駅に到着するのは12時40分頃です。

ここまで来るのに片道6時間弱もかかるのです。

つまり戻るのも6時間弱。日高本線を埋めるだけで1日を要してしまうのです。

そのため過去に北海道へ飛んだ際も機会が無く後回しにしてしまい、

結局この日まで埋めることなく残ってしまいました。

駅メモも取りこぼしがないか念入りに3~4回ほど確認をします。

日も傾き始め苫小牧へ戻ると既に辺りは真っ暗になっていました。

 

平常運転している時に鉄道で様似まで一度も乗ることができず、

結局復活することもなく日高本線廃線となってしまいました。

あとオンゲキも埋めました

これで北海道の用事は終わりです。

 

 

北海道から青森県

AAH(行脚erの朝は早い)

2019年3月9日。世間はサンキューの日やミクの日などで話題です。

この日は北海道を脱出するため特急で函館へ向かいます。

余談ですがこのスーパー表記もう見られなくなってしまいましたね・・・

ここであらかじめ購入しておいた特急オプション券の出番です。

JR北海道管内であれば新幹線や特急に1日乗り放題になります。

3月とはいえ北海道はまだまだ冬。

函館に向かうにつれて積雪量は少なくなりますが風は冷たいです。

新函館北斗でかなり待ち時間があったので、

函館まで足を運んで初のラッキーピエロハンバーガーを頂きました。

新函館北斗へ戻り、H5系新幹線で新青森駅へ。

新青森から先の行程は一切考えていなかったため、車内で今日の行き先を考えます。

 

青森から始まるノープラン旅

あっという間に青函トンネルを抜けて新青森駅に到着。

ひとまず青森市内へ出てA-FACTORYで買い物しようかなと考えていたその時。

リゾートしらかみ4号 秋 田 行

 

これだああああああ!!

 

そうと決まればみどりの窓口へ走り込みます。

特に問題なくあっさりと指定席券が取れました、ラッキー。

快速なので520円を別途支払うだけで北海道東日本パスでも乗ることができます。

五能線経由ということで秋田まで5時間というロングランですが、

今まで乗り通した経験のない五能線のおかげで駅メモが捗ります。

やってきたのは2016年にリニューアルされた最も新しい「橅」編成でした。

列車は一旦弘前駅まで向かい、

先ほど通り過ぎた川部駅へ再び戻るという面白い運転をします。

川部駅で再び進行方向が変わりいよいよ五能線を進みます。

五所川原では津軽鉄道腕木式信号機を見ることができます。

車内の売店でアイスと青森シードルを購入しました。

酒という名のガソリンを注入して、過ぎゆく景色に癒やされます。

日本海を眺めながらシードルとアイスを食べられるとはなんて幸せなんだろう。

ゴノウセンスゴイカタイアイス

深浦駅で青池編成とすれ違いです。

今回はリゾートしらかみ乗車記ではないので感想はこの辺で。

 

秋田駅から盛岡を目指す

秋田駅に無事に到着していつもの駅前OPAでオンゲキの行脚を済ませます。

 

しかしまだ時間は19時台でここで移動を終えてしまうには少し早すぎます。

おまけに今日はスーパー北斗北海道新幹線リゾートしらかみ

全て優等列車に乗っていたので疲れがあまりありません。

朝が早かったため眠気は割とありましたがそれでも我慢できるレベルでした。

そうと決まれば少しでももっと先へという思いが湧きます。

今日は体力も残っていたので23時や0時に到着しても構わないと、

そう考えつつホームに停車していた院内行きの普通列車へ乗車します。

ひとまず大曲駅に向かって盛岡方面へ行けそうなら乗り換え、

無さそうなら横手で一泊するという結論に至り大曲駅へ向かいました。

 

 

疲労は少ないとはいえ、朝6時に起床していたので途中睡魔に襲われます。

車内でうたた寝をして車掌のアナウンスにより大曲手前で目が覚めます。

 

大曲で普通列車の交換待ちかなにかで少々停車するとのことで、

一旦下車して田沢湖線の電光掲示板を確認しに行きます。

 

すると電光掲示板には「21:12 田沢湖行き」の表示が。

しかもどうやらこれが田沢湖線普通列車の終電らしい。

 

今日はどこまでツイているのか。

ここの路線は日中もかなり本数少ないのにまさか最終列車に間に合うなんて!

 

時間が遅いから盛岡行きではなく田沢湖駅止まりで系統分離。

田沢湖駅から盛岡行きが接続するとみた。これで盛岡まで行ける!

 

 

 

 

この判断が後に最悪の事態になることを

さっしーはまだ知る由もなかった。

 

 

 

後戻りのできない最終列車

院内行き普通列車は数分後に発車していき、

私は乗り換えまで時間があったのでコンビニで夜食を少しばかり購入。

ウィニングランと言わんばかりの余裕な表情でホームに戻ります。

仙岩峠越えを目指して田沢湖線普通列車 最終 田沢湖行きに乗り込みます。

 

そして21時12分

後戻りできない最終列車が発車しました。

 

乗客は地元のカップルと、高校生集団と私を含めてたったの10人ほどでした。

 

 

妙だな・・・?

 

 

盛岡まで接続するなら18きっぱーなどの旅人らしき乗客がいるはず・・・

それに10人って随分乗客少なくないか・・・?

 


次々と生まれる疑問。

色々と考えている間に車掌のアナウンスが聞えます。

 

 

「この列車は田沢湖行きの最終列車です。停車駅は北大曲羽後四ツ屋・・・」

 

 

まあいいか。

睡魔に襲われていた私に考えるキャパなんてもはや微塵も残っておらず、

考えるのをやめた。

 

 

車掌のアナウンスが心地良く瞼がゆっくり下がっていく、

田沢湖まで寝ようとした次の瞬間、とんでもない文言が聞えてきました。

 

 

 

 

田沢湖から先、盛岡方面の列車は

 本日運転を終了しています。」

 

 

 

・・・

 

 

 

・・・

 

 

 

 

・・・?

 

 

何かの聞き間違いか?一瞬夢でも見たのか?

 

夢現の状態で聞えた耳を疑う言葉。

 

そういえば函館以来Yahoo乗り換え案内アプリ開いてなかったことを思い出し、

念のため盛岡駅に到着する時間だけは把握しておこうと、

寝ぼけ眼をこすりながらもスマホをチェックします。

 

 

 

 

・・・

 

 

 

・・・

 

 

 

 

!?!?!?!?!?!?!?

 

 

 

 

一瞬で目が覚めました。

そして素で声が出てしまいました。

 

なんということでしょう。

盛岡駅到着が明朝7時41分になっているではありませんか!

 

 

そう、それもそのはず

 

 

田沢湖駅から先の普通列車は17時58分、

新幹線は21時11分を最後に無いのである!

 

 

いや何かの間違いであると、必死に何度も田沢湖から先の列車を検索します。

 

「ない・・・ない・・・嘘だよな・・・?」

 

しかし何度検索しても結果は変わらず、このままでは田沢湖駅で彷徨うことに。

 

 

ここで初めて自分の置かれた状況を理解し、呆然とします。

そしてすぐに代替策を必死で考えました。

 

・どうあがいても今日は鉄道で盛岡に行くことが出来ない。

 

・このまま車内で寝たら田沢湖駅で彷徨うことになる。

 

・なら大曲までに戻る?

 →しかし大曲方面の普通列車は既に運転終了している。

 

・じゃあ田沢湖駅周辺で泊まるか?

 →田沢湖駅周辺にネカフェはおろかこの時間だと安い宿泊施設がない。

  この時間からチェックインできる宿がない。

 

・バスは走っていないか?

 →こんな時間にバスなんて走っているわけがない。

 

 

必死で代替策を考えている間も、電車は無情にも田沢湖駅へ進みます。

仮にこのような場面に陥ってしまった時は冷静を保てていれば、

最寄りの優等列車が停車する大きい駅で一旦下車をするのが鉄則ですが、

いざこの局面に立たされると焦りから中々その発想に至りません。

 

 

・新幹線なら田沢湖で下車して大曲へ戻れる、これしかない?

 →現金が足りず乗車券と特急料金を支払えない。

  田沢湖駅最寄りの24時間コンビニは1km離れているので、

  ATMで下ろしたとしても新幹線に間に合わない。

 

 

なんと財布の中には千円札1枚と音ゲー用の小銭が少しあるのみ。

そう、リゾートしらかみでお土産購入や酒を飲んで散財したのです。

秋田駅付近のATMでお金を下ろしていなかったが故の痛恨のミス。

おまけにこの時は直前に引っ越しも控えていたため、

クレジットカードもほぼ上限まで使っていた状態。

これでは新幹線に乗ることも出来ない。そもそもそんな状態で行脚すんな。

 

 

・ならば角館で下車して大曲へ戻る、これならお金が足りる?

 →仮に足りなかったとしてもコンビニ往復して下ろす程度なら間に合う。

  これしかない!

 

 

ここでようやく角館で下車をするという思考に至ります。

そうと決まればさっさと下りて今日の宿をなんとかしなければならない。

 

電車は今どこを走行している?いや停車している?どこの駅だ?

 

「ドア閉まります」

 

顔を見上げると同時に車掌のアナウンスが聞えてドアが閉まります。

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

・・・

 

 

 

まずいことになった、

大曲方面の普通列車運転終了してる、

新幹線ならまだあるけど、さすがに

北海道東日本パス持っているのに、

追加で秋田まで新幹線課金する

余裕はないぞ、(原文ママ

 

 

もうね、電車の中で初めて頭を抱えました。

人間って絶望的状況になると頭抱えるんですね。

 

最後の希望である角館を出発してしまえば、

必然的に鉄道で大曲まで戻ることは不可能です。

 

列車は角館を出発し、終点の田沢湖駅まで残り3駅。

 

完全に途方に暮れ、ついには野宿を覚悟し始めます。

しかし次に停車した生田駅無人駅)の待合室を見て最終手段を閃きました。

 

 

 

そうだ、駅寝しよう。

 

 

無人駅で駅寝をするということ

そもそも前提として駅寝はグレーゾーンの行為であり、

いくら迷惑をかけないと言いつつも、ルールで明確に禁止されている駅もあります。

今回はやむを得えない事情(自業自得)であり、禁止と書かれていなかったため、

駅寝に踏み切りました。

駅寝の推奨はしませんが、やむを得ない事情で駅寝をする際は、

駅構内の禁止事項の張り紙の確認や、先人の記録を読んだ上で実行して下さい。

 

ではなぜ無人駅を選択したのか。

有人駅では夜間は駅の施錠を行うため待合室で寝ることはできないと見込み、

そのため施錠のされる心配がないであろう無人駅ならば人もいないのため、

少なくとも迷惑をかけずに一晩過ごすことができるのではないかと考えました。

 

そうと決まれば田沢湖線で過去に駅寝経験のある先人はいないかネットで検索。

いまやネットの普及で日本各地で駅寝した経験をブログなどにまとめる人もいる。

 

例えさすがに田沢湖線での駅寝記録が無くても、

他の無人駅での駅寝経験を生かすことが出来るはず・・・

 

thunder727.web.fc2.com

 

geo.d51498.com

 

ありました。刺巻駅。

 

幸い?にも終点である田沢湖駅の1つ手前ということで、

乗り過ごしている心配はありませんでした。

 

 

「まもなく刺巻のアナウンスとともに覚悟を決めて荷物を背負います。

そして電車のドアがゆっくり開きます。

 

まずは容赦なく吹き付ける冷たい風。

それもそのはずここは山に囲まれた横手盆地の一角の仙北平野

近くには秋田駒ヶ岳もある山間部の玄関口とも言える場所です。

冬には豪雪地帯と化すこの場所はさきほどいた秋田駅よりも遙かに気温が低い。

 

そして下車したのは自分のみでした。

いかにも大きい荷物背負った旅行者の下車に車掌さんも

「ここで下りるんですか?」と言わんばかりの表情。

程なくしてドアが閉まり最終列車は田沢湖へ向けて出発します。

これで完全にもう後戻りはできません。

 

1番線と2番線を結ぶ駅構内の踏切から不気味な警報音が辺りに響き渡ります。

私はただその光景を呆然と眺める以外に何も出来ませんでした。

 

 

旅行の醍醐味といえば宿

ここでちょっと余談ですが、皆さんの旅行や行脚の醍醐味はなんでしょうか?

旅館やホテルの宿泊、旅先でしか食べられないご当地グルメ、観光、

鉄道等の公共交通機関での移動など色々ありますよね。

 

私が旅行の醍醐味だなと思うのが宿とご当地グルメです。

景色のいい部屋で、おいしい懐石料理や温泉に浸かり心身ともにリフレッシュ。

ふかふかの布団やベッドで気持ちよく熟睡・・・そんな旅いいですよね。

はたまた、ちょっと節約してカプセルホテルの宿泊。

狭いけどそこはまるで自分だけの籠城、

秘密基地のような感覚を味わえてこれもまた面白いです。

 

そして学生や金欠の人にはありがたいネットカフェ。

ドリンクバーはもちろんシャワーもついており、

最近ではモーニングや完全個室を導入する店舗も増えてきており、

もはやホテルの設備に匹敵するレベルで快適に過ごせます。

 

では本題に戻って本日の宿をご紹介しましょう。

ふかふかです(血涙)

 

 

刺巻ステーションホテル

終電車が出発するとホームは一気に静寂に包まれます。

ホームは2面2線。

田沢湖線は基本単線なのでここで列車の待ち合わせが可能です。

駅舎は完全に締め切る戸があり、雪や雨風を凌ぐには十分な造りです。

写真には写っていませんが付近にトイレもあります。

駅前にはバス停もあり、秋田方面と盛岡を結ぶ国道46号が通っている為、

割とトラックや車の往来がありました。

山の中にあるとんでもない秘境駅とまではいかない普通の無人駅です。

22時の段階で外気温は-2℃。狂う。


周りは真っ暗で見た感じ民家もコンビニも何もありません。

時折「ワンワン!ワォーン!」だったり「グオオオオオ」といった、

謎の遠吠えや呻き声が聞こえてきますが、家らしきものは見当たらないので、

もしかして野生の狼か熊なんじゃないかと一人で怯えていました。

駅構内はこのように長い木のベンチとストーブが備わっています。

しかし朝方までは駅舎火災防止のためストーブの電源は切られてあります。

自力で電源を入れようにも南京錠がかかっているため暖をとるのは不可能です。

22時半を過ぎる頃に駅構内の電気は自動的に消灯して真っ暗闇になります。

遠くで停止位置目標と鉄道の信号が停止現示になっている様子がうかがえます。

 

しばらくすると駅構内の踏切から不気味な警報音が再び辺りに響き渡ります。

ホームに上がると次の瞬間、秋田行の最終新幹線「こまち」が、

高速でゴオオオオオと轟音をたてて通過していきました。

 

「どうかいかないで」

 

思わず心の底から声が出てしまいました。

あの新幹線に乗れていれば・・・と何度も何度も考えました。

 

それと同時に真っ暗闇の新幹線通過はとにかく怖い。2~3滴漏れました。

 

この日のチェックイン履歴です。

札幌を出発してリゾートしらかみ経由で最後は刺巻駅で終了。

世間がサンキューの日やミクの日で盛り上がっている中、

自分はまったくサンキューとは言えない最悪の1日になりました。

この時の自分ぶん殴りたいです

 

 

ここからが本当の地獄

締め切っているとはいえ外気温-2℃は本当に寒く、

待合室内は外とほぼ同じぐらいの寒さでした。

スマホの電波が問題ないぐらい良好だったので、とにかく寒さを忘れるべく

ツイキャスを開いて刺巻駅からリアルタイムで実況しました。

 

 

その後は普段の仲良い行脚er身内グループと通話を開始。

以前このブログに何度か登場している「takumi」「おかず」達が、

ちょうどこの日に大阪で集まっていたようだった。

 

ある程度現状報告を終えたところで終わり間際に、

 

「じゃあ俺らこれから温泉入ってくるわ~」

 

と最高の皮肉を言い残して通話が切られました。

 

膝から崩れ落ちました。

自然と目から涙がこぼれ落ちました。

 

今頃向こうでは温泉に浸かって最高に幸せなんだろうなぁ・・・

それに比べて私は何をしているんだろう・・・

 

ただただ、ネガティブな思考にしかなりませんでした。

このまま起きていても寒いだけだったのでいい加減寝ることに。

 

寝袋も持参していないため羽織っていたジャケットと、

申し訳程度のひざ掛け用ブランケットをかけます。

木のベンチは横になれますがかなり冷たいので中々温まりません。


奇跡的に持っていたホッカイロ2個を鞄から見つけて身体に貼り付けます。

しかし外気温が寒く中々温まりません。

 

 

そうこうしているうちに時刻は午前2時を過ぎ、あらゆる感覚が鈍り始めます。

いよいよ身体の熱が奪われて震えが止まらくなってきました。

意識は眠気のせいでぼんやりと薄れ始めて脳裏で本格的にを覚悟します。

 

ここまで来ると逆に寝たら死ぬ気がしたので必死に自分に寝るなと言い聞かせ、

重たくなる瞼に全力で抵抗します。

それはまるで雪山で遭難した登山者のよう。

体温を少しでも逃がさないようなるべく身体を縮ませて団子状に丸まります。

 

 

・・・

 

 

刺巻の夜明けとその後

そのうち意識は飛び気付いた頃には辺りが少しずつ明るくなっていました。

まず手と足の感覚は「無」と化して全く力が入りません。

しばらく動けない状態でいると、1台の軽トラが駅前に駐車します。

こんな時間に誰だ?利用客か?

どちらにせよこんな醜態を晒すのはまずいと力を振り絞り平然を装います。

 

ガラガラガラ

 

???「!?!? おはようございます」

 

さっしー「あっ、おはようございます・・・」

 

その人は私がいたことにかなり驚いた様子でしたが、

なんとストーブの電源を入れにきてくれたようで、ついにストーブに火が入る。

どうやら駅の管理をしている方らしく、始発前に各無人駅を点検に回っているそう。

約8時間ぶりの温かい風に思わず涙がこぼれる。

凍てついた足と手を解凍するかのようにストーブで温めて、

感覚もある程度取り戻しました。

夜が明けるとこのような風景が広がっていました。

全くないと思われていた民家は少しだけあるようでした。

しばらくしてホームに出ると大曲方面の信号も変わっており、

いよいよ待ちに待ちかねた始発列車の入線時間です。

田沢湖方面からやってきた普通列車の大曲行きです。

盛岡方面よりも先にこちらの電車が来たため盛岡へ向かうのは断念してこれに乗車。

代わりに角館から一度も乗ったことのない秋田内陸縦貫鉄道鷹ノ巣を目指すことに。

 

こうして一晩お世話になった刺巻駅を後にしました。

 

その後は秋田内陸縦貫鉄道線に乗車。

寝不足と疲労困憊だったことが悔やまれますが、景色が綺麗で最高でした。

その後は花輪線好摩駅へ向かいます。

岩手山がとても綺麗でした。

 

その後のルートはこちら。

メモ代わりに乗り換え案内で後から検索をかけて保存したものなので、

一部実際とは違うルートがあります。

 

3月10日(日)

画像では鷹ノ巣から弘前に向かっていますが、

実際は鷹ノ巣→大館→好摩→八戸→本八戸→八戸→盛岡→北上→柳原です。

柳原は快活の最寄り駅です。

 

3月11日(月)

 

3月12日(火)

 

3月13日(水)

きもいね

 

同じ所何度も通っているし、ノープランで駅メモの駅を埋めるためとはいえ、

あまりにも計画性のないルートでした。

 

 

あとがき

まずいことになった話いかがでしたでしょうか。

今回は駅寝の話でしたが、

それ以外にも色々な話があるのでそちらはまた機会があれば。

 

まずいことにならないためにも、余裕のもった計画を練りましょう。

またリカバリーできる代替案も予め考えておきましょう。

私はこれからも考えませんけど。

 

そして何度も書きますが駅寝はグレーゾーンの行為です。

やむを得ない事情で駅寝をする際は、

駅構内の禁止事項の張り紙の確認や、先人の記録を読んだ上で実行して下さい。

野宿より身体的な負担をある程度は減らせると思いますが、

寝袋や食料などしっかりした装備をしないと本当に病院送りになります。

 

一切推奨しませんので駅寝をするのであれば自己責任でお願いします。

ちなみに私はこの行脚後に無事に風邪を引きました。

 

 

最後までご覧頂きましてありがとうございました。

それではまた日本のどこかでお会いしましょう。